专利摘要:
この発明は、イメージのホログラフィック表示のための方法、装置、及びコンピュータプログラムコードに関する。イメージをホログラフィックに表示する方法について説明され、前記方法は、空間光変調器(SLM)のピクセル上にホログラムを表示し、前記ホログラムの再生フィールド(RPF)のピクセルに前記イメージが表示されるように前記SLMに光を当てるものであって、さらに、前記再生フィールドを複数の空間インタレース領域に細分し、観察者の目において、前記イメージの印象を与えるために前記インタレース領域が統合するように、かつ、前記再生フィールドの隣接ピクセル間の干渉が低減するように、前記再生フィールドの前記インタレース領域の各々についてホログラムを異なる時間で順次表示するものである。
公开号:JP2011507022A
申请号:JP2010537520
申请日:2008-11-28
公开日:2011-03-03
发明作者:エイドリアン、ジェームズ、ケーブル
申请人:ライト、ブルー、オプティクス、リミテッドLight Blue Optics Ltd;
IPC主号:G03H1-22
专利说明:

[0001] この発明は、イメージのホログラフィック表示のための方法、装置、及びコンピュータプログラムコードに関する。]
背景技術

[0002] 出願人は、ホログラフィックに画像(イメージ:image)を表示するための技術を既に説明している(例えば、WO2005/059660、WO2006/134398、WO2006/134404、WO2007/031797、WO2007/085874、及びWO2007/110668は全てその全体を参照することによりこれに含まれる)。それらは、例えば、デジタルカメラ、携帯電話、携帯型メディアプレーヤ、ラップトップコンピュータ等の携帯型バッテリー駆動装置を含む様々な出願に及ぶ。]
[0003] 大まかに言って、この技術では、複数のホログラムを表示することで画像が表示され、各ホログラムは再生フィールド(replay field)において空間的に重なり合い、個別に見ると、画像データのホログラフィック変換の前に(位相変調により)ノイズが加えられているために、比較的ノイズがあるように見える。しかし、高速で連続的に見ると、ノイズが低減された(低い)画像の印象を与えるために、見る人の目において、再生フィールド画像が平均化する。連続した一時サブフレームにおけるノイズは、擬似ランダム(ほぼ独立)、又はノイズキャンセルのために1つ以上前のサブフレームにおけるノイズによって決まるサブフレーム内のノイズ、又は両者を組み合わせたものが用いられる。このようなOSPR(One Step Phase Retrieval)型の手法、及びこれに関連するADOSPR(適応OSPR)の詳細を後述する。]
[0004] 従来のADOSPR手法は、好適なサイズ(例えば1024×1024ピクセル)のフレームに(適当な前処理の後に)埋め込まれ、多くのホログラムサブフレームが作り出される、入力画像の色平面全体を連続的に考慮することで機能する。各ホログラムサブフレームは、フレームと同じ解像度であり、その計算は、前記サイズのフーリエ変換を必要とする。高速フーリエ変換演算のハードウェア実装の性質によれば、生成される極めて複雑な中間データを格納するための大きくて速いメモリが必要となる。必要なメモリ処理能力は、オフチップ実装を困難にする一方、必要なメモリサイズはオンチップ実装を非経済的にする。]
[0005] さらに、この方法で生成されたホログラムはシミュレーションでは良い性能を示す一方で、実際に生成される画像は中間ピクセル干渉の現象を示し、画像の均一性や読みやすさを低下させる。このような現象は、SLM表面及びレンズにおける非平坦性に起因する光学システム収差によるものである。このような収差は、システムの点広がり関数(PSF)を空間広がりにおいて増大させ、その結果、隣接ピクセルからのスポットが重なり合う。スポットはコヒーレントなため互いに干渉し、関連するターゲットピクセルがランダム位相を有するため、干渉は、出力において斑点(ブロッチ)として出現する建設的(constructive)干渉及び破壊的(destructive)干渉のランダム領域からなる。(この効果は何人かの著者には“スペックル(speckle)”と称される。しかし、その効果はその言葉の通常の意味でのレーザスペックルの現象とは全く関係がなく、粗い表面からの散乱の後の、目の網膜におけるコヒーレント光の干渉に起因する。)GB2448132(参照することによりこれに含まれる)として公開された本出願人の審査中の出願GB0706264.9に記載されている手法は、システムのPSFを考慮することにより中間ピクセル干渉を補正するが、システムに非組織的な(non-systematic)非平坦性が存在する場合のように、PSFが正確に分かっていない場合、その効果は著しく低減する。]
[0006] ホログラム記録のための2次元エンコード方法はJP09197947に記載されている。]
課題を解決するための手段

[0007] 本発明の第1態様によれば、イメージをホログラフィックに表示する方法であって、
空間光変調器(SLM)のピクセル上にホログラムを表示し、
前記ホログラムの再生フィールド(RPF)のピクセルに前記イメージが表示されるように前記SLMに光を当てるものであって、
さらに、
前記再生フィールドを複数の空間的インタレース領域に細分し、
観察者の目において前記イメージの印象を与えるために前記インタレース領域が統合し、かつ、前記再生フィールドの隣接ピクセル間の干渉が低減するように、前記再生フィールドの前記インタレース領域毎にホログラムを異なる時間で順次表示することを特徴とする方法が提供される。]
[0008] 前記インタレース領域はそれぞれ、前記再生フィールドの1組のピクセルを有してもよく、各ピクセルは光強度が実質的にゼロのピクセルに囲まれている。前記ピクセルの組は、間に間隔を持つ規則的な格子に配置されてもよく、1つの前記格子のピクセルが、他の前記格子の前記間隔の間に位置するように、異なる前記インタレース領域の前記格子は互いに空間的に移動される。]
[0009] 多重インタレース領域は1つの再生フィールドの代わりに各入力イメージ全体を示すように形成されるため、等価ピクセルの一様性を保つためにディスプレイへのフレームレートはインタレース領域の数によって増加される必要がある。従って、前記方法は、低減された解像度で前記再生フィールドにピクセルを表示するためにサブフィールドホログラムを計算することにより、前記再生フィールドの前記インタレース領域を表示するためのホログラムをさらに計算し、前記ホログラム表示は、前記SLMに前記サブフィールドホログラムの複数の実質的な複製物を同時に表示することを含む。前記実質的な複製物は実質的に同じデータ又はサブフィールドホログラムとして反転されたデータを有してもよい。前記低減された解像度は、用いられている前記空間的インタレース領域の数に比例して低減され得るものであり、前記サブフィールドホログラムの前記複数の実質的な複製物は、前記用いられている前記空間的インタレース領域の数に比例し得る。]
[0010] 4つの前記インタレース領域が用いることができ、それぞれ、前記再生フィールドにおける前記ピクセルの間隔の2倍のピクセル間隔を有する。インタレース領域は、再生フィールドに直交軸(例えばx軸及びy軸)を規定し、第1インタレース領域がゼロに囲まれた偶数x座標及び偶数y座標のピクセルを含み、第2インタレース領域がゼロに囲まれた奇数x座標及び偶数y座標のイメージピクセルを含み、第3インタレース領域がゼロに囲まれた偶数x座標及び奇数y座標のイメージピクセルを含み、第4インタレース領域がゼロに囲まれた奇数x座標及び奇数y座標のイメージピクセルを含むように再生フィールドを分割することで、定義することができる。前記インタレース領域についてのサブフィールドホログラムは、ゼロピクセルを無視することで計算できる。]
[0011] 前記インタレース領域のホログラムは、それぞれ前記再生フィールドにおける横変位を与える位相と共に前記SLMに表示してもよく、各変位はそれぞれ、ほぼ0ピクセル、水平方向に1ピクセル、垂直方向に1ピクセル、及び垂直方向と水平方向の両方に1ピクセルである。前記ホログラムの前記計算は、前記横変位を与えるための位相シフトの適用を有してもよい。]
[0012] 多重ホログラムは各空間的インタレース領域に使用してもよく、例えば、各インタレース領域についての多重一時サブフレームを生成するために、OSPR型の手順を使用する。]
[0013] 改善された結果のために、フィードバックを有するOSPR手順を用いてもよい。しかしその技術はOSPR型手順を用いて計算されたホログラムに限定されず、一般に、各インタレース領域を表示する1つ以上のホログラムを計算するために、あらゆるタイプの手順を用いることができる。]
[0014] 本発明の別の態様によれば、
実質的なコヒーレント光源と、
ホログラムとともに前記光源からの光を変調するディスプレイSLMと、
前記ホログラムからイメージを形成し、前記ホログラムの再生フィールドのイメージが形成される中間イメージ位置を有する表示光学と、
前記再生フィールドを複数の空間的インタレース領域に分割し、前記空間的インタレース領域についてのホログラムデータを計算するシステムと、
を備え、
前記SLMは、観察者の目において前記イメージの印象を与えるために前記インタレース領域が統合し、かつ、前記再生フィールドの隣接ピクセル間の干渉が低減するように、前記再生フィールドの前記インタレース領域毎にホログラムを異なる時間で順次表示するように構成されるホログラフィ像表示システムが提供される。]
[0015] 4つのインタレース領域がある場合、1フレーム当たり24サブフレームを用いる25フレーム/秒のビデオは、600フレーム/秒のディスプレイフレームレートを必要とする一方で、現在必要とされているレートは4倍の2400フレーム/秒である。従って、ホログラフィ像表示システムは、低減された解像度で前記再生フィールドにピクセルを表示するためにサブフィールドホログラムを計算し、表示される前記ホログラムは前記サブフィールドホログラムの複数の実質的な複製物を有する。前記システムは前記サブフィールドホログラムを前記SLMへ送信し、前記SLMは前記サブフィールドホログラムから表示される前記ホログラムを構築する。このようにして、システムとSLMとの間で同じ帯域幅を保つことができる。]
[0016] 本発明の別の態様によれば、ホログラムと共に光源からの光を変調するディスプレイ空間光変調器(SLM)であって、サブフィールドホログラムを受け取る入力と、前記受け取ったサブフィールドホログラムの複数の実質的な複製物から前記ホログラムを構築するシステムと、を備えるディスプレイSLMが提供される。言い換えれば、前記ディスプレイは、サブフィールドホログラムからホログラムを内部生成してもよい。従って、4倍のサブフレームが使用されるが、各サブフレームは1/4のサイズのデータにより表される。]
[0017] ディスプレイSLMは、前記サブフィールドホログラムを描くための前記ホログラムにおけるタイルを選択する選択ラインと、選択されたタイルの各々の標準又は反転サブフィールドホログラムを描くために調整される反転ピンとを備えてもよい。]
[0018] 本発明の別の態様によれば、ホログラフィックにイメージを表示するためのホログラムデータを生成するデータ処理システムであって、
ホログラムの再生フィールドのイメージを受け取る入力と、
前記再生フィールドを複数の空間的インタレース領域に分割し、各空間的インタレース領域についてホログラムデータを計算するプロセッサと、
前記ホログラムデータが空間光変調器に異なる時間で順次表示される時に、前記インタレース領域が前記イメージの印象を与えるために統合し、かつ前記再生フィールドの隣接ピクセル間の干渉が低減するように、前記計算されたホログラムデータを前記空間光変調器(SLM)へ送信する出力と、
を備えるデータ処理システムが提供される。]
[0019] 本発明は、上述したシステム及び方法を実行する、特に、ディスク、CD−ROM、又はDVD−ROM等のデータ記憶媒体や、読み出し専用メモリ(ファームウェア)等プログラムメモリや、光学的又は電気的信号キャリア等のデータ記憶媒体におけるプロセッサ制御コードをさらに提供する。本発明の実施形態を実行するコード(及び/又はデータ)は、C言語のような従来のプログラミング言語、又はアセンブリコード、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)をセットアップ又は制御するコード、又はVerilog(登録商標)又はVHDL(Very high speed integrated circuit Hardware Description Language)等のハードウェア記述言語のコードでのソース、オブジェクト、又は実行コードを有してもよい。当業者は、このようなコード及び/又はデータが、互いに連通した複数の結合要素間に広がってもよいことを認識している。]
[0020] 上述した方法およびシステムの実施形態は、家庭用電子機器、又は広告若しくはサイネージシステム、又は例えば飛行機や車用のヘルメット搭載型若しくはヘッドアップディスプレイに組み込んでもよい。]
[0021] 本発明のこれらの態様及び他の態様は、添付した図面を参照し、ほんの一例として、さらに説明される。]
図面の簡単な説明

[0022] ホログラフィ投影モジュールを組み込む家庭用電子機器の一例を示す図である。
図1のホログラフィ投影モジュールのための光学システム及び反射SLMと共に使用されるレンズ共有配置の一例を示す図である。
OSPRホログラムデータ計算システムのブロック図(図3a)及びこのシステムで実行される動作を示す図(図3b)である。
本発明の実施形態に係る方法のフローチャートを示す図である。
本発明の実施形態に係る手順のフロー図である。
iフレームを用いた図4の方法の変形例によるフローチャートを示す図である。
sフレームを用いた図4の方法の変形例によるフローチャートを示す図である。
複数のサブフィールドホログラムからホログラムを再生するように構成されたSLMの概略図である。] 図1 図3a 図3b 図4
実施例

[0023] 図1は、表示画像14を投影するためのホログラフィ画像投影モジュール12を組み込む家庭用電子機器10の一例を示す。表示画像14は、ホログラフィックに生成された複数のサブ画像(sub−image)を有し、各サブ画像は表示画像14と同じ空間広がりを持ち、表示画像の出現のため高速に連続して表示される。各ホログラフィックサブフレームは、OSPR型の手順を用いて生成される。手順の一例の詳細は後述するが、当業者は、OSPR型の手順を用いることが有利であるが、後述する効率を高めるためのスキーム(scheme)が、画像(ここではビデオのフレームを含む)を再生するためにSLMに表示するホログラムを計算する特定の方法に限定されないことを理解する。] 図1
[0024] 図2は図1のホログラフィ投影モジュールのための光学システムの一例を示す。図2を参照すると、(例えば波長532nmの)レーザダイオード20が、ミラー23を介して、例えば画素化液晶モジュールの空間光変調器(SLM)24へ、ほぼコリメートされた光22を与える。(図示されたように、このSLMは反射型SLMであるが、透過型SLMを使用してもよい。)SLM24はホログラムを用いて光22の位相変調を行い、位相変調された光は、望ましくは、縮小光学システム26に与えられる。図示された実施形態では、光学システム26は、それぞれ焦点距離f3、f4(f3<f4)を有し、f3+f4の距離を空けて配置される1組のレンズ(L3、L4)28、30を備える。光学システム26は、表示画像を形成する光を分岐することで、投影されたホログラフィ画像(再生フィールドR)のサイズを大きくし、変調器の画素サイズを効率的に低減する場合、回折角を大きくする。レンズL1及びL2は、変調器の表面全体を覆うように、光源からの光を拡大する1組のビーム拡大器を形成し、これは、SLM24に対するビーム22の相対的な大きさによっては省略することができる。画像を表示するためのホログラムがどのように生成されるかに応じて、逆さまにした表示画像として現れ得る、表示画像の不要な部分、例えば、0次非回折スポット又は繰り返し(repeated)1次(共役)画像を減衰するために、空間フィルタを含めることができる。しかし、実用的な空間フィルタリングには、表示画像と再生フィールドの減衰する部分との間の再生フィールドに、いくらかの空間的隔離があることが望ましい。] 図1 図2
[0025] 2位相(バイナリフェーズ:binary phase)SLMの好適な一例は、CRL Opto(イギリス、スコットランドのForth Dimension Displays Limited)により作られるSXGA(1280×1024)反射型2位相変調強誘電性液晶SLMである。強誘電性液晶SLMは、その高速なスイッチング時間により有利であり、2位相機器は便利であるが、(技術的に、多相(マルチフェーズ)SLMと称される)3以上の量子化位相を持つ機器を使用してもよい。3相以上の使用は共役画像を抑制するのに対し、2値量子化結果は共役画像をもたらす(WO2005/059660参照)。]
[0026] 図2を再度参照すると、デジタル信号処理機100は、表示すべき画像を決める家庭用電子機器から画像データを受信するための入力102を有する。DSP100は、DSP100の出力104から、必要であればドライバ集積回路を介して、SLM24に与えられる、複数のホログラフィサブフレームのための位相ホログラムデータを生成するOSPR型の手順を実装する。DSP100は、再生フィールド(RPF)において表示画像14の印象を与えるために結合する複数の位相ホログラムサブフレームを投影するためにSLM24を駆動する。DSP100は、ホログラム生成手順を実行するための、専用ハードウェア及び/又はプロセッサ制御コードを記憶するフラッシュメモリ又は他の読み出し専用メモリを備えてもよい。] 図2
[0027] OSPR手順をレビューすることは、本発明の実施形態を理解するために役立つ。我々はこの手順をOne Step Phase Retrievalを省略して称するが、厳密に言って、実装にあたり、1ステップを超えるもの、例えば参照することにより組み込まれるWO2006/134404及びWO2007/085874に、1つのサブフレームにおける「ノイズ」が、後続のサブフレームにおいて補償されると記載されているフィードバックを有するOSPR、が使用されることも考えられる。後者の手法は、ADOSPR(Adaptive OSPR)と呼ぶ。]
[0028] OSPR
大まかに言って、好適な方法において、SLMは、表示される画像のホログラムを近似するホログラフィデータを用いて変調される。このホログラフィデータは特別な方法で選択されるが、表示画像は複数の一時サブフレームにより構成され、複数の一時サブフレームはそれぞれ、各サブフレームホログラムを用いてSLMを変調することにより生成される。これらのサブフレームは、観察者(人間)の目において所望の表示画像を生成するために(各々が表示画像と同じ空間広がりを有する)サブフレームが結合するように、連続的かつ十分早く表示される。]
[0029] 例えば、ホログラフィデータを2(バイナリ)又はそれ以上の位相に量子化する結果として、各サブフレームホログラムはそれ自体に比較的ノイズがあるが、サブフレーム間の時間平均はノイズの知覚レベルを低減する。このようなシステムの実施形態は、各サブフレームを個別に見ると比較的ノイズがあるように見えるが、視覚的に高品質な表示を提供することができる。]
[0030] 本手法は、各静止画又は動画のフレームI=Ixyのための、N個のバイナリ位相ホログラムh(1)・・・h(N)の組を生成する方法である。実施形態では、このようなホログラムの組は、互いに独立な付加雑音を示す再生フィールドを形成する。一例を以下に示す。]
[0031] ステップ1は、与えられた強度ターゲットIxyと同じ大きさのN個のターゲットGxy(n)を形成するが、それらは互いに独立で同一の分布に従い(i.i.t.)、一様ランダム位相である。ステップ2は、N個の完全複素フーリエ変換ホログラムguv(n)を算出する。ステップ3及びステップ4は、ホログラムの実部及び虚部をそれぞれ算出する。そして、ステップ5において、ホログラムの実部及び虚部の各々の2値化が行われる。muv(n)のメジアンあたりでの閾値化は、−1及び1の数に等しい点がホログラムに存在することを保証し、(定義により)DCバランスを実現し、最小限の再構成誤差を実現する。muv(n)のメジアン値は、知覚イメージ品質における最小限の効果とともに、ゼロと見なされる。]
[0032] 図3aは、この手順を実施するホログラムデータ計算システムのブロック図を示す。入力イメージデータは、コントローラから与えられる制御信号と共に、1つ以上の入力バッファに一時的に格納される。入力(及び出力)バッファは、バッファへのデータ書き込みとバッファからのデータ読み出しとを同時に行うことができるようなデュアルポートメモリを有することが好ましい。制御信号は、1つ以上のホログラフィサブフレームが生成され、ビデオフレーム区間毎にSLMへ送られるように、タイミング、初期化、及びフローの制御情報を有する。入力バッファからの出力は、イメージフレームIを有し、これはハードウェアブロックの入力になり(別の実施形態では、いくつかの又は全ての処理をソフトウェアで実行してもよい)、ハードウェアブロックは、イメージフレームIの各々における一連の処理を実行し、各イメージフレームIは1つ以上のホログラフィサブフレームhを生成し、ホログラフィサブフレームhは出力バッファへ送られ、そこからSLMなどの表示装置へ(ドライバチップを介してもよい)与えられる。] 図3a
[0033] 図3bは、図3aのシステムの詳細を示し、各イメージフレームから1つ以上のホログラフィサブフレームを生成するように設計された1組の要素を有する。1つのイメージフレームIxyは、入力として、ビデオフレーム区間毎に1回以上与えられることが好ましい。そして、各イメージフレームIxyは、位相変調ステージ、空間周波数変換ステージ、及び任意の量子化ステージのうちの1つ以上を有する1組の演算により1つ以上のホログラフィサブフレームを生成するために使用される。実施形態では、N個(Nは1以上)のサブフレームの組は、上述の演算の順次的な組、又はこのような演算を異なるサブフレームで並行に実行する複数の組、又はこれら2つの手法の混合のいずれかを用いて、フレーム区間毎に生成される。位相変調ステージは、後の演算の実行後に最終イメージ品質における改善が得られるように、空間周波数領域を介して、入力フレームのエネルギーをより均一に再分配する。任意の量子化ステージは、先行する空間周波数変換から複素ホログラムデータを取り出し、ターゲット、例えばバイナリフェーズ、SLM(1組のホログラフィサブフレームを生成するために、実部及び虚部を使用することができ、ADOSPR(下記参照)は用いない)上で実現され得る実際の変調レベルに対応する値の限定された組にマッピングする。好適な実施形態では、マルチフェーズSLMが用いられるが、独立した量子化ステージは必要ではない。この場合、共役像は形成されない。] 図3a 図3b
[0034] 上述のOSPR手法では、サブフレームホログラムが独立に生成され、それゆえ、独立なノイズを示す。各サブフレームの生成プロセスは、前のサブフレームにより生成されるノイズをキャンセルするためにそれを考慮にいれることができるが、例えば、n個のOSPRフレームが手順のステージn+1へ向かうような、閉ループシステムの形成後に形成された知覚イメージに効果的に“フィードバック”する。このような適用型(AD)OSPR手法は、以下のようなフィードバックを用いる。アルゴリズムの各ステージnは、事前に生成されたホログラムH1〜Hn−1によりもたらされるノイズを算出し、このノイズをキャンセルするために、ホログラムHnの生成の計算の要素に入れる。結果として、ノイズ分散は、1/N2に下がる(ここで、ターゲットイメージTはN個のホログラムの組を出力する)。より詳細にはWO2007/031797及びWO2007/085874に記載されている。]
[0035] 新しい手法
新しい手法は、M×MピクセルのイメージT(又はフルカラーシステムのための単色平面)を多重インタレース領域に分割することで開始する。図4は、再生フィールドにx軸及びy軸を定義することで、イメージを4つのインタレース領域に分割する1つの方法を示す。第1のインタレース領域は、偶数のx座標及び偶数のy座標のピクセル、すなわち00がマークされ、0に囲まれたピクセルを含み、第2のインタレース領域は奇数のx座標及び偶数のy座標のイメージピクセル、すなわち01がマークされ、0で囲まれたピクセルを含み、第3のインタレース領域は偶数のx座標及び奇数のy座標のイメージピクセル、すなわち10がマークされ、0で囲まれたピクセルを含み、第4のインタレース領域は奇数のx座標及び奇数のy座標のイメージピクセル、すなわち11がマークされ、0で囲まれたピクセルを含む。] 図4
[0036] 各インタレース領域は、定義により2つのピクセルは隣接せず、すべてのアクティブピクセルは、常に8個のゼロピクセルに囲まれる。言い換えれば、これらのインタレース領域の各々は、前記再生フィールドにおける前記ピクセルの間隔の2倍のピクセル間隔を有する。結果として、中間ピクセル干渉は大きく低減し、出力イメージ忠実性における実質的な改善をもたらす。]
[0037] サブフィールドイメージ又はサブセグメントは、ゼロピクセルを無視することで各インタレース領域(interlaced region)に対して導出される。サブフィールドイメージは、以下のように、T00、T01、T10、及びT11と名付けられる。]
[0038] T00は偶数x座標及び偶数y座標を有する。T01は奇数x座標及び偶数y座標を有する。T10は偶数x座標及び奇数y座標を有する。T11は奇数x座標及び奇数y座標を有する。]
[0039] 図4に示すように、T00、T01、T10、及びT11は(M/2)×(M/2)ピクセルのサブセグメントであり、M×MピクセルのイメージTと比較して、解像度は1/4倍に低減している。これらのサブセグメントの各々に対して、対応する(M/2)×(M/2)ピクセルのサブフィールドホログラムH00、H01、H10、及びH11が計算される。標準ADOSPRアルゴリズムの改良型はSSOSPR(サブセグメントOSPR)と呼ばれ、サブフィールドホログラムのN個のサブフレームを計算するために用いることができる(詳細は以下に説明する)。] 図4
[0040] 各インタレース領域の全部の(擬似複製された(pseudo-replicated))ホログラムH’00、H’01、H’10、及びH’11は、前記サブフィールドホログラムの複数の実質的複製物(substantial replicas)を前記SLMに同時に表示することで形成される。H’00、H’01、H’10、及びH’11は、以下のように定義される。]
[0041] H’00は、ホログラムの各象限(又はタイル(tile))にサブフィールドホログラムH00の4つの複製を有する。ディスプレイにH’00を表示することは、偶数x座標及び偶数y座標の正確な位置にイメージピクセルを描写し、他の再生フィールドはゼロとなる。同様に、H’01は、ホログラムの各象限に、右象限のためにデータが反転されて、サブフィールドホログラムH01の4つの複製を有する。H’01を表示することは、奇数x座標及び偶数y座標のイメージピクセルを描写し、他をゼロとする。結果として、ホログラムH’00、H’01、H’10、H’11を時系列で並べた場合、4つのインタレース領域の(目における)インコヒーレント加算により、完全なイメージが形成される。]
[0042] 各サブフィールドイメージを処理する前に、複素共役とともに、4つの複素位相シフト行列を算出する必要がある。これらの行列は固定され、原則として事前に格納することができるか、又は、それらの要素はFFTエンジンを通過してデータとしてオンザフライ(on−the−fly)で生成される。]
[0043] これらの位相シフト行列は(M/2)×(M/2)のサイズであり、以下の要素を持つ。]
[0044] ここで、vはホログラム空間における垂直座標を示し、uは水平座標を示し、0≦v、u≦M/2を満たす。]
[0045] 位相シフト行列は前記再生フィールドにおける横変位を与える。第1のサブフィールドホログラムには、横変位は無く、第2のサブフィールドホログラムには、水平に1ピクセルの横変位があり、第3のサブフィールドホログラムには、垂直に1ピクセルあり、第4のサブフィールドホログラムには、垂直及び水平に1ピクセルある。]
[0046] ターゲットセグメントTqpの各々は図5に詳細に示されるOSPRアルゴリズムの変形(SSOSPR)により独立に処理される。ターゲットセグメントは並列に、又は(おそらく好適には)順次処理され得る。] 図5
[0047] 図5に示されるアルゴリズムは各セグメントqpで完全に実行される。ここでqpは00、01、10、又は11である。用語は以下のように定義される。] 図5
[0048] 図5を参照すると、初期化アルゴリズムの第1ステップは変数を設定する。] 図5
[0049] フィールドエラー推定量Eは当初0に設定され、後の繰り返しにおいて正確になる。]
[0050] フィールドエラーEに適応されるターゲットフィールドは以下のように計算される。]
[0051] ターゲットフィールドを位相変調(いわゆるejθを乗算)して、変換(いわゆる逆フーリエ変換を適用)して、適当な位相シフト行列Pを点別に乗算することで、ホログラムへの第1の近似が生成される。位相変調及び変換のステップは、標準OSPRアルゴリズムで使用されるものと同一である。異なる点は、位相シフト行列Pの乗算の導入である。]
[0052] 標準OSPRアルゴリズムと同じように、完全複素ホログラムは以下のようにバイナリフェーズに量子化し得る。]
[0053] バイナリフェーズ量子化を記載したが、図3bに示すようなマルチフェーズ量子化が代替手法である。第1近似は、例えばLiu−Taghizadehアルゴリズムの4つのステップを適用することで正確になる。他の同様のサブアルゴリズムは、コヒーレント最適化を達成するために使用し得る。] 図3b
[0054] Liu−Taghizadehアルゴリズムのステップ1はi番目のホログラムのFFTを計算するものであり、例えば、2値化ホログラムのための以下の数式を適用する。]
[0055] ステップ2は、特定の信号窓Wにおけるコヒーレントノイズ補償を用いて、取得されたフィールドを更新する。定数(変化する)はγ1=2、γ2=1である。]
[0056] ステップ3は、2値化され得る改良ホログラムの最初の繰り返しを計算する。]
[0057] ステップ4は、Liu−Taghizadehサブアルゴリズムの次のループを完了し、Q回の繰り返しを完了するまで、改良ホログラムの各繰り返しを与える。すなわち、q=q+1である。]
[0058] q<Qの場合、Liu−Taghizadehアルゴリズムのステップ1に行く。]
[0059] Liu−Taghizadehサブアルゴリズムの最後の繰り返しにより生成されるホログラムはディスプレイに送られる。Liu−Taghizadehサブアルゴリズムは同等のサブアルゴリズムと置換し得る標準サブアルゴリズムであり、本発明に必須の特徴ではない。Liu−Taghizadehサブアルゴリズムは、2値化ステップを省略したときに改良ホログラムを生成するための標準的な方法に変更することができる。]
[0060] いったんLiu−Taghizadehサブアルゴリズムを完了すると、ホログラムの強度は位相シフト行列の複素共役が乗算され、その高速フーリエ変換が計算される。言い換えると、上述した変換及び位相シフトステップは反転される。]
[0061] 上述の式は2値化されたホログラムを示すが、この式は2値化されないホログラムの強度を算出する標準的な方法に補正できる。]
[0062] 強度エラー推定量は、以下のように、現段階で目によって知覚されるノイズを補償するために計算される。]
[0063] 計算された強度エラーは第2ステップに与えられる、すなわちターゲットフィールドを計算し、アルゴリズムのすべての後続ステップが再計算される。アルゴリズムはすべてのN個のホログラムが生成されるまで繰り返す。]
[0064] アルゴリズムは4つのサブセグメントの各々について実行し、Hvu(i,qp)で与えられる全部で4Nのホログラムサブフレームを生成する。これらのホログラムは、上記記載において定義した擬似複製ホログラムH’vu(i,qp)を形成するために(好適にはディスプレイ内で)処理され、表示される。]
[0065] サブフィールドホログラムは独立であるため、それらは順次計算され得る。各サブフィールドホログラムは(M/2)×(M/2)だけのサイズのフーリエ変換を必要とするため、M×Mが必要な従来の手法とは違って、変換ステップに必要とされるメモリサイズを4分の1に低減し、オンチップ実装をより実現可能にする。]
[0066] 実際には、許容イメージ品質を実現するために、コヒーレント最適化の多くの繰り返しが必要とされ(すなわちQ>1)、上述のようなアルゴリズムは計算が複雑過ぎる。計算が効率的な別の手法は、iフレーム及びsフレームのコンセプトを用いる。]
[0067] iフレーム(初期フレーム)は、ホログラムが最初から生成される新たに受信したビデオフレームを示す。先行フレームに依存しない。]
[0068] sフレーム(後続フレーム)は、先行ビデオフレームにために生成されたホログラムを初期推定量として使用し、この後続フレームのホログラムを生成する。]
[0069] 図6はiフレームのサブセグメントアルゴリズムのフローチャートを示す。このアルゴリズムのステップは、Liu−Taghizadehサブアルゴリズムを省略した点を除いて、図5に示すものと同一である。] 図5 図6
[0070] 言い換えれば、第1ステップは変数の初期化である。]
[0071] 第2ステップは、フィールドエラーEに適応されるターゲットフィールドを計算する。]
[0072] 完全複素ホログラムは以下を適用することで生成される。]
[0073] ホログラムは、最適化ホログラムへの第1近似として、バイナリフェーズに量子化し得る]
[0074] 例えば、2値化されたホログラムのための以下の数式を適用することで、i番目のホログラムのFFTの強度が計算される。]
[0075] 次のステップは、現段階で目によって知覚されるノイズを補償するための強度エラー推定量を算出する。]
[0076] アルゴリズムの次のループは、全N個のホログラムが生成されるまでに完了する。すなわち、i:=i+1であり、i<Nの場合ステップ2へ行く。]
[0077] 図7はsフレームのサブセグメントアルゴリズムを示す。このアルゴリズムのステップは、ステップ3及びステップ4を除いて図6に示されるものと同一である。] 図6 図7
[0078] 言い換えれば、第1ステップは変数の初期化である。]
[0079] そしてフィールドエラーEに適応されるターゲットフィールドが以下のように算出される。]
[0080] ステップ3では、完全複素ホログラムの計算の代わりに、ターゲットフィールドが、先行するビデオフレームに基づいて、特定信号窓Wにおけるコヒーレントノイズ補償とともに更新される。定数(変化する)はγ1=2、γ2=1である。]
[0081] 改良ホログラムが計算され、量子化され得る。]
[0082] 次のステップはi番目のホログラムのFFTの強度を、例えば2値化されたホログラムのための以下の数式を用いて、計算する。]
[0083] そして、現段階で目によって知覚されるノイズを補償するために強度エラー推定量が計算される。]
[0084] 最後に、アルゴリズムの次のループが、全N個のホログラムが生成されるまでに完了する。i:=i+1であり、i<Nの場合、ステップ2へ進む。]
[0085] 多くの場合と同様に、後続のビデオフレームの内容が似ている場合、この手法は、1つのビデオフレームから次へ進むためのコヒーレントホログラム最適化、及び1つのサブフレームから次へ進むためのインコヒーレントホログラム最適化を可能にする。結果として、Liu−Taghizadehのただ1つの“繰り返し(iteration)”は、各ビデオフレームで実行されることを必要とし、必要な計算を低減する。]
[0086] 上述したように、サイズ(M/2)×(M/2)のサブフィールドホログラムが計算され、完全(擬似複製)ホログラムが、これらのサブフィールドホログラムの実質的な複製物から形成される。計算システムからSLMへの送信帯域幅が増加することを防止するために、サブフィールドホログラムは、完全ホログラムを決定するように構成されたSLMへ送られる。図8はこのようなSLMの概略実装を示す。データはロウアドレス及びカラムアドレスとともにバッファへ与えられる。図示したように、データはロード時にディスプレイメモリから包み込まれる。上述の1024×1024ピクセルのホログラムでは、データ及びアドレスは10ビットアドレスである。各アドレスの10番目のビットはホログラムサブフィールドのアドレス指定された象限(又はタイル)に紐付けられる。また、10番目のビットは、上述のH’00、H’01、H’10、H’11の定義に応じた各象限において、標準又は反転データを与えるために調節できる反転ピンに紐付けられている。] 図8
[0087] 上述の技術及び変形例についての出願は、携帯電話機、PDA、ラップトップコンピュータ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲームコンソール、車載シネマ、ナビゲーションシステム(車載用又は腕時計型GPS等の個人用)、自動車及び飛行機のヘッドアップ及びヘルメット搭載ディスプレイ、時計、パーソナルメディアプレーヤ(例えばMP3プレーヤやパーソナルビデオプレーヤ)、ダッシュボード搭載ディスプレイ、レーザ光ショーボックス(show box)、パーソナルビデオプロジェクタ(“ビデオiPod(TRM)”型)、広告及びサイネージシステム、(デスクトップを含む)コンピュータ、遠隔コントロールユニット、ホログラフィイメージディスプレイシステムに組み込まれる構造備品、より一般的には画像を共有する及び/又は1人以上の人間が同時にイメージを見ることが求められるあらゆる装置を含むが、これに限定されない。]
[0088] 当業者により効果的な代替物が生み出されるが、本発明は上述の実施形態に限定されず、当業者により添付の請求の範囲の精神と範囲に含まれることが明らかな変形例に及ぶことが理解される。]
权利要求:

請求項1
イメージをホログラフィックに表示する方法であって、空間光変調器(SLM)のピクセル上にホログラムを表示し、前記ホログラムの再生フィールド(RPF)のピクセルに前記イメージが表示されるように前記SLMに光を当てるものであって、さらに、前記再生フィールドを複数の空間的インタレース領域に細分し、観察者の目において前記イメージの印象を与えるために前記インタレース領域が統合し、かつ、前記再生フィールドの隣接ピクセル間の干渉が低減するように、前記再生フィールドの前記インタレース領域毎にホログラムを異なる時間で順次表示することを特徴とする方法。
請求項2
前記インタレース領域は、前記再生フィールドの1組のピクセルを有し、各ピクセルは光強度が実質的にゼロのピクセルに囲まれていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
請求項3
前記インタレース領域は、間に間隔を持つ規則的な格子に配置された1組のピクセルを有し、1つの前記格子のピクセルが、他の前記格子の前記間隔の間に位置するように、異なる前記インタレース領域の前記格子は互いに空間的に移動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
請求項4
低減された解像度で前記再生フィールドにピクセルを表示するためにサブフィールドホログラムを計算することにより、前記再生フィールドの前記インタレース領域を表示するためのホログラムをさらに計算し、前記ホログラム表示は、前記SLMに前記サブフィールドホログラムの複数の実質的な複製物を同時に表示することを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
請求項5
前記低減された解像度は、用いられている前記空間的インタレース領域の数に比例して低減されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
請求項6
4つの前記インタレース領域が用いられ、それぞれ、前記再生フィールドにおける前記ピクセルの間隔の2倍のピクセル間隔を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の方法。
請求項7
前記インタレース領域のホログラムは、それぞれ前記再生フィールドにおける横変位を与える位相と共に前記SLMに表示され、各変位はそれぞれ、ほぼ0ピクセル、水平方向に1ピクセル、垂直方向に1ピクセル、及び垂直方向と水平方向の両方に1ピクセルであることを特徴とする請求項6に記載の方法。
請求項8
前記ホログラムの前記計算は、前記横変位を与えるための位相シフトの適用を有することを特徴とする請求項7に記載の方法。
請求項9
各空間的インタレース領域についての1組のホログラム一時サブフレームを計算することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の方法。
請求項10
実行した時に、請求項1乃至9のいずれかに記載の方法を実施するコンピュータプログラム及びプロセッサ制御コード。
請求項11
実質的なコヒーレント光源と、ホログラムとともに前記光源からの光を変調するディスプレイSLMと、前記ホログラムからイメージを形成し、前記ホログラムの再生フィールドのイメージが形成される中間イメージ位置を有する表示光学と、前記再生フィールドを複数の空間的インタレース領域に分割し、前記空間的インタレース領域についてのホログラムデータを計算するシステムと、を備え、前記SLMは、観察者の目において前記イメージの印象を与えるために前記インタレース領域が統合し、かつ、前記再生フィールドの隣接ピクセル間の干渉が低減するように、前記再生フィールドの前記インタレース領域毎にホログラムを異なる時間で順次表示するように構成されることを特徴とするホログラフィ像表示システム。
請求項12
低減された解像度で前記再生フィールドにピクセルを表示するためにサブフィールドホログラムを計算し、表示される前記ホログラムは前記サブフィールドホログラムの複数の実質的な複製物を有することを特徴とする請求項11に記載のホログラフィ像表示システム。
請求項13
前記システムは前記サブフィールドホログラムを前記SLMへ送信し、前記SLMは前記サブフィールドホログラムから表示される前記ホログラムを構築することを特徴とする請求項12に記載のホログラフィ像表示システム。
請求項14
ホログラムと共に光源からの光を変調するディスプレイ空間光変調器(SLM)であって、サブフィールドホログラムを受け取る入力と、前記受け取ったサブフィールドホログラムの複数の実質的な複製物から前記ホログラムを構築するシステムと、を備えるディスプレイSLM。
請求項15
前記サブフィールドホログラムを描くための前記ホログラムにおけるタイルを選択する選択ラインと、選択されたタイルの各々の標準又は反転サブフィールドホログラムを描くために調整される反転ピンとを備えることを特徴とする請求項14に記載のディスプレイSLM。
請求項16
ホログラフィックにイメージを表示するためのホログラムデータを生成するデータ処理システムであって、ホログラムの再生フィールドのイメージを受け取る入力と、前記再生フィールドを複数の空間的インタレース領域に分割し、各空間的インタレース領域についてホログラムデータを計算するプロセッサと、前記ホログラムデータが空間光変調器に異なる時間で順次表示される時に、前記インタレース領域が前記イメージの印象を与えるために統合し、かつ前記再生フィールドの隣接ピクセル間の干渉が低減するように、前記計算されたホログラムデータを前記空間光変調器(SLM)へ送信する出力と、を備えるデータ処理システム。
請求項17
前記プロセッサは、サブフィールドホログラムの複数の実質的な複製物を有する表示されるホログラムと共に、低減された解像度で前記再生フィールドにピクセルを表示するためのサブフィールドホログラムを計算することを特徴とする請求項16に記載のデータ処理システム。
請求項18
前記システムは前記SLMへ前記サブフィールドホログラムを送信することを特徴とする請求項17に記載のデータ処理システム。
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